- ピリピリとしびれるような痛み
- チクチクと刺されるような痛み
- しばらくするとおさまる激痛
上記のような痛みが、胸やおなか、背中にかけてある方はいらっしゃいませんか?
このような症状のある方は、このページをぜひ読み進めてください。
肋間神経痛治療も浜松市中央区の当整骨院へお任せ!
肋間神経痛のこんな症状にお悩みではありませんか?
【肋間神経痛の痛み方】
肋間神経痛の痛みの感じ方には個人差がありますので一概には言えませんが、
肋間神経痛の痛みは下に示すように表現される方が多いです。
・チクチクと刺すような痛み
・ぴりぴりとしたしびれたような痛み
肋間神経痛は肋間神経(脊髄から肋骨にかけて)に何らかの損傷があったり、
圧迫されることが原因で起こります。
肋間神経の損傷や圧迫の度合いによって症状の出方はひとそれぞれですが、
いわるゆ「激痛」と言われることが多いです。
体をねじるように動かしたときや、咳やくしゃみ、深呼吸をした場合に胸の大きな動きによって肋間神経痛が生じます。
肋間神経痛の痛みの出現には前兆がないことも特徴の一つです。
肋間神経痛は痛みの間隔は短く、また長時間痛みが継続することは多くありません。
【肋間神経痛で痛みの出る部位】
肋間神経痛では胸やわき腹をはじめ、肋骨・背中・脇の下などにも痛みが出ることがあります。
この神経は肋骨のすぐ横を走行していますので、肋間神経痛では上記に示したような部位が痛むんです。
肋間神経痛はどんな原因で起こってしまうの?
肋間神経痛は背中の脊髄神経が何らかの原因で損傷、圧迫されているために痛みが生じます。
その神経を損傷や圧迫する原因となりうる疾患を以下に示してみます。
肋間神経痛の原因となる疾患その1:腫瘍
腫瘍が大きくなるにつれて神経を損傷、圧迫してしまうと、肋間神経痛として現れます。
肋間神経痛の原因となる疾患その2:脱臼
脱臼した場合にも骨のずれが神経の刺激をしている可能性があります。
肋間神経痛の原因となる疾患その3:血腫
血種とは体内で出血したものの固まりを指します。
何らかの原因で血種が生じた場合にそれが神経を圧迫すると、肋間神経痛が出現します。
肋間神経痛の原因となる疾患その4:椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアによって突出した椎間板が背骨の中の神経を圧迫すると、
肋間神経痛として現れることがあります。
肋間神経痛の原因となる疾患その5:骨折
高齢の方は骨密度が減少していますから、成人とちがって、背骨や肋骨、腰椎などの大きな骨も骨折しやすい状態にありますから、高齢の方の肋間神経痛症状では骨折を疑うことが重要です。
肋間神経痛の原因となる疾患その6:感染症(髄膜炎など)
髄膜炎などの脊髄病変による肋間神経痛は、筋肉のマヒなどを起こしかねません。
危険な状態ですので早めの対策が必要です。
肋間神経痛には似た症状の病気があるためご注意を!
肋間神経痛の症状はほかの大きな病気でも似たような症状を示す場合があります。
肋間神経痛と症状が似ている疾患の中には早い対策が必要なものも多いですので、自己判断せずに、当整骨院や専門の医療機関に受診しましょう。
以下に、肋間神経痛と似た症状が出現する病気をご紹介します。
肋間神経痛と似た症状①:帯状疱疹
帯状疱疹は神経節に隠れていた水痘帯状疱疹ウイルスが、何らかの原因で再発して痛みや水疱などができます。
このウイルスは水ぼうそうを起こすウイルスでもあり、小さいときに水ぼうそうを患ったことのある方にはだれでもリスクがあります。
帯状疱疹は抗ウイルス薬で治療することができます。
帯状疱疹では特徴的な皮疹がでるので、肋間神経痛とは区別しやすいです。
肋間神経痛と似た症状②狭心症
心臓に酸素や栄養を送る大きな血管(冠動脈)が、動脈硬化などにより狭くなることで心臓栄養や酸素を送りにくくなります。
狭心症の主症状として胸痛や胸部絞扼感がありますが、心電図検査や血液検査で区別がつきます。
肋間神経痛と似た症状③心筋梗塞
狭心症は冠動脈が狭くなった状態ですが、心筋梗塞ではその血管が完全に詰まってしまっている状態です。
狭心症や肋間神経痛と違い、痛みが治まることはありません。
心筋梗塞は死に直結しますので、おかしいと思ったらすぐに治療を受けましょう。
肋間神経痛と似た症状④肺塞栓
肺塞栓症でも肋間神経痛に似た胸痛を伴います。
これは「エコノミークラス症候群」という名前で耳にしたことがあるという方が多いかもしれません。
足などの末梢でできた血栓が肺の動脈に詰まってしまう病気です。
肋間神経痛と似た症状⑤気胸
何らかの理由で肺に穴が開いてしまい、肺の空気が胸腔に漏れ出す病気です。
気胸も肋間神経痛と同じような胸の痛みを伴います。
気胸では、呼吸苦も現れます。
肋間神経痛と似た症状⑥逆流性食道炎
逆流性食道炎では胃痛やむねやけが起こります。胃カメラで診断ができます
肋間神経痛と似た症状⑦胃・十二指腸潰瘍
胃・十二指腸潰瘍は、消化液によって胃や十二指腸の外壁が傷ついてしまいます。
これでも逆流性食道炎と同様、胃の痛みが生じ、胃カメラにて診断できます。
肋間神経痛と似た症状⑧肋軟骨炎
肋軟骨炎は肋骨の軟骨に炎症が起きます。
肋軟骨炎は40歳以上の女性に多いのが特徴です。
肋軟骨炎は治療せずに自然に治ってしまうことが多いです。
肋間神経痛と似た症状⑨プレコーディアル・キャッチ症候群
プレコーディアル・キャッチ症候群は原因不明の胸の痛みが起こります。
若い人に多く、特に6~12歳の小学生の年代が発症しやすいです。
安静時に出現し、寝ているときには起こりません。
肋間神経痛はどうやって治療するの?
<肋間神経痛の対処法その1:薬物療法>
いわゆる痛み止めによる対症療法です。
肋間神経痛に明らかな原因がある場合にはその原因疾患をまずは治療しますが、
肋間神経痛は原因不明のことも多いですから、直接痛みをとることを目標としていきます。
肋間神経痛に効く薬として代表的なのがNSAIDs、アセトアミノフェン、プレガバリンです。
他には抗うつ薬や漢方薬、ビタミンB12なども個人の状態によっては選択されます。
薬は効果や副作用に個人差がありますから、安全に使用するためにも必ず医療機関を受診して処方してもらいましょう。
NSAIDs(エヌセイズ)
主な薬としてロキソニンやボルタレン、セレコックスなどがあります。
副作用に胃腸障害や腎機能障害がありますので、そのリスクのある方への使用は避けます。
アセトアミノフェン
主な薬として、コカールやカロナールといわれるものがあります。
副作用の出現頻度が少なく、こどもからお年寄りまで幅広い世代に使えるのもメリットです。
高用量を長い期間使う場合には肝障害の副作用に注意が必要です。
プレガバリン
主な薬はリリカです。
リリカは神経系が関係する痛みに使用されることがおおおいため、肋間神経痛にもよく使われます。
副作用に眠気やめまいなどがあげられますので、これを内服する際には、車の運転を控えるなどの注意が必要です。
外用薬
いわゆる貼り薬や塗り薬などです。局所に貼ることでその部分の肋間神経痛の症状緩和が期待できます。
ビタミンB12
代表的な薬はメチコバールです。ほかの痛み止めと併用されることが多いです。
抗うつ薬
一般的には精神科領域で使われることの多い薬ですが、神経系への作用するため、神経が原因の痛みを緩和することが期待できます。
他の薬による治療の効果があまり得られないときに使われます。
漢方薬
桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)、
疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)、
五積散(ゴシャクサン)、
柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)、
麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)、
芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)
という漢方が肋間神経痛に対して使用されることが多いです。
<肋間神経痛の対処法その2:神経ブロック>
麻酔薬によって神経を麻痺させる治療法です。
肋間神経ブロック、硬膜外ブロックが用いられます。
<肋間神経痛の対処法その3:はり、灸、ツボ、指圧>
鍼灸やツボ、指圧では針や指で直接筋肉や神経を刺激し、血流を改善させます。
全身や幹部の血流が改善すると、硬くなっていた筋肉がほぐれ、身体の可動性がアップします。
肋間神経痛の原因に、筋肉の硬結も関係しているといわれていますから、
これらも肋間神経痛の対処に効果的なのです。
薬物療法や神経ブロックと併用して治療するとさらに効果があるでしょう。
浜松市中央区のしんせつな鍼灸整骨院・整体院でも肋間神経痛に対して、鍼灸や指圧による施術を取り入れています。
治療以外でも肋間神経痛の症状を和らげることができます。
日常生活を工夫することで、肋間神経痛の症状が少しでも和らぐのであれば、そうやって上手に付き合っていきたいですよね。
日常生活でもできる肋間神経痛への対処法もご紹介します。
身体を温めましょう!
肋間神経痛は関係する筋肉の筋緊張も関与しているとの報告があります。
体を温めることは、凝り固まってしまった筋肉を柔らかくするのによい方法です。
また、体全体を温めることで、リラックス効果もありますから、肋間神経痛に悩まされている心も安らぐことでしょう。
軽い運動やストレッチを積極的に取り入れましょう!
同じ姿勢でいると、体の筋肉が凝り固まってしまいますから、肋間神経痛の症状を増悪させることはみなさんからも明らかでしょう。
ストレッチや軽い運動をすることで、全身の血液の巡りを良くします。
先に紹介したように、体を温めるのと並行して行うと、運動の効率も上がりますし、さらに効果的と言えるでしょう。
運動をあまりふだん行わない方は、激しい運動でなくてかまいません。
いつもの通勤の道を少し長めの距離を歩いたり、いつもエレベーターやエスカレーターのところを階段を使うといった、少しのことから始めてみましょう。
仕事中、パソコンなどで長時間座っている姿勢が続いた時には、休憩の時に簡単なストレッチを行うだけでも、その日の症状の現れ方が違います。
みなさんそれぞれの生活に合わせて、工夫して軽い運動やストレッチを始めてみませんか?
肋間神経痛を悪化させないために…
せっかくよくなった肋間神経痛…
再発してまた肋間神経痛の症状に悩まされるのは嫌ですよね。
最後に肋間神経痛の再発や、予防について考えたいと思います。
【肋間神経痛は再発するのか?】
実際の肋間神経痛の再発率はデータがなく、一概にはいえません。
原因が明らか、でその原因が取り除かれて治癒した場合には再発率は低いと思われますが、原因が不明な肋間
神経痛も少なくありません。
原因が不明なため、再発するタイミングなどもわからないのが現状です。
【肋間神経痛の再発を防ぐには?】
確立した肋間神経痛の予防法はありませんが、今までに紹介した肋間神経痛の病態やメカニズムから再発を予防する方法はいくつか思いつきます。
肋間神経痛の症状には身体の筋肉の筋緊張が関連しているというデータがありますから、筋緊張を予防しましょう。
以下のことが肋間神経痛に関係する筋緊張を引き起こしかねません。
・身体の冷え
身体の冷えは筋緊張を助長させます。
寒い冬の日、肩をすくめて肩がこる、といったことを経験された方も多いのでは?
冬の間だけでなく、夏場も冷房やクーラーで体は意外と冷やされます。
とくに冷えは女性に多いですから、日ごろから気を付けることが必要です。
・長時間の悪い姿勢
みなさん姿勢に気を付けて生活していますか?
仕事中や家にいてゴロゴロしているとき、自分の姿勢を気にしてみてください。
意外と悪い姿勢になっているものですよ。
こういった小さな積み重ねも、筋緊張の原因となり、肋間神経痛につながります。
・運動不足
意識して生活に運動を取り入れないと、意外と多くの方が運動不足の状態です。
ジムで何時間も走ってください、とは言いません。
日々の生活で無理のない範囲で行動範囲や運動を増やすことで、筋緊張を防げます。
また筋力がアップすることで、神経を支える筋肉が発達し、肋間神経痛の症状緩和や予防にはうってつけです。
・精神的ストレス
日々のストレスも筋緊張を引き起こします。
緊張したときって身体がこわばりますよね?
心理的なストレスが多い方は、肩が凝りやすかったり腰痛を引き起こしやすかったりと、筋緊張を起こしやすいです。
とはいえ、日々の生活の中で必ずストレスは出くわします。
ご自分なりの方法で、ストレス発散や気分転換の時間を設けることが重要です。
肋間神経痛の原因となる筋緊張の引き金は、普段の生活の中に簡単に潜んでいるのですね。
浜松市中央区のしんせつな鍼灸整骨院・整体院では肋間神経痛の施術に加え、患者様の状態や生活に応じた相談もさせていただくことができます。
肋間神経痛にお悩みの方は、浜松市中央区の当整骨院へどうぞ!
※本記事は厚生労働省認可の国家資格者:柔道整復師 石田潤三が監修しています